20170728_title

「私にはオリジナルは絶対に描けない」


今から3年前、ぼくnikoから散々聞いた言葉です。

あらためて思い返してみると、今のnikoの姿が夢のような発言だなと。

正確には、理想とは少しズレてはいるものの、現状にはある程度満足しています・・・ぼくが。

正直、二次創作だけを続けていたなら、ぼくがここまで協力することはなかったと思います。

「niko自身が自身のマンガで自分を堂々と表現すること」

これが僕の理想だったからです。
 
当時、突然、ぼくの妻(のちにnikoと名乗る)が

「わたし、マンガを描く。」

と言い出したのがなぜだったかは忘れてしまったけれど、ぼくの頭には
マンガを描く=オリジナルというイメージしかなかったから、
まさか「既存のマンガの”真似事”」をする意味がどこにあるのか、さっぱりわかりませんでした。
(誤解を招くといけないので言い訳をしておくと、恥ずかしながら「二次創作」という分野が存在していることすら知りませんでした)
 
妻の描き始めた「二次創作」がどんな物かをインターネットで調べてみると、nikoの周りの皆さんが当然に認識している内容をその時、ぼくは初めて知ることとなりました。

今でこそ「二次創作」でたくさんのクリエイターの皆さんが自由に自分を表現していることを尊重していますが、当時のぼくが率直に抱いた思いは、

「これではnikoが楽しく、堂々と自分を表現することなんてできない」

でした。

でも、今まで本業(美容師)と趣味程度のインターネットオークションなどでしか自分の時間を使えていなかった妻が、どこか吹っ切れたかのように「マンガを描く」と決心して言い出した熱意を、僕は尊重してあげたかった。

マンガ家「niko」誕生



どうも、ぴこつです。
唐突に始めてすみません、連載ブログです。

当ブログでは、ブログタイトルにもあるように、ぼくの妻(niko)にスポットを当てて書いています。
nikoがマンガ家として歩みを始めた当初からの多くのファンの方に向けて書いているつもりです。そこで、nikoがどのようにして同人作家から現在の商業マンガ家に至ったのか、一番近くで見て”背中を足の裏で思いっきり押してきた”夫のぼくが皆さんにお伝えできないかと、この連載記事をスタートしました。

皆さんが知り得ない貴重な(?)nikoのこれまでの経緯を、ぜひご覧ください。



かくして、ど素人マンガ家nikoは二次創作から誕生した。

早速、家電量販店に行って3万円ほどのペンタブを調達してきました。
 
しかし・・・マンガ家「niko」は初っ端から壁にブチ当たる事になります。

「アナログ」→「デジ絵」の洗礼 です。

これもその時初めて聞いた話ですが、nikoは学生の頃にすでに二次創作を執筆していたらしいのです(イベントにも出品経験あり)。
ただ、その当時はまだアナログが主流で、パソコンですら今のように普及する前だったから、デジタルでマンガを描くということ自体が初めてでした。

タッチペンの使い方すらままならず、はっきり言ってマンガ家を目指しているとは思えないようなクネクネの線で絵を描き始めた妻。

ぼくは内心、
「こんなんでマンガなんてかけるようになるのか・・・?」
と少し冷めた目で見ていました。

でも、妻は見た目からは想像できないような持ち前の「負けず嫌い」を発揮し、曲がりくねった線でひたすら絵を描き続け、何日もかけて少しずつまともに扱えるようになっていきました。その間、幾つもの専門書やマンガを買い、それを読んで徐々に上手くなっていく姿を見て、

「こいつ、こんなに勉強するのか!?」

と驚きました(ちなみに学校で習うような勉強は驚くほどできません)。

 
そして、二次創作のマンガで“夏コミ”(これも僕がこの時初めて知った言葉)に参加したのをきっかけに、いくつかのイベントを経ていく内、

「原作を書いてもらえるならオリジナルを描く」

という思いがnikoに芽生えました。

ぼくはそれがとてつもなく嬉しかったんです。原作は、ぼくが書こう と決めました。

具体的にはキャラ設定やプロットがぼくの担当。しかし、二人で原案を練っていく内、どうやら、niko自身は原案を考えるのは得意らしく、詳細なストーリーへの落とし込みやセリフを考えることが苦手なんだとわかりました。
キャラ設定についても“漠然とした”イメージは自分の中にあるらしい。

ぼくの中では彼女は“生粋の創造者”。
かたや、僕は文章を書くことや具体化する作業は嫌いではないから、二人の得意・不得意が補完され、なんとなく上手くマッチしたみたい。

今思い返すと、これが結構効いていたのかもしれないな・・・。

ともかく、初のオリジナル作品は意外にもすんなりと形になりました。

20170728_1


そしてこの作品を引っさげて参加したイベント、「コミティア115」が、のちの商業マンガ家へのきっかけとなりました。



(つづく)
 


ちなみに・・・

ぴこつとその妻ってどんな人なの?

ぼくよりも妻の方に興味持っちゃった人へ

こんなぼくの妻のマンガ、読んで見ませんか?