自分が与えれられる価値の価値
ぴこつです。
(数年前の過去記事ですが、あえて残しています)
今ぼくは、長年やってきたITエンジニアの仕事を辞めて、この約1ヶ月は家にいます。
好きで始めたはずの仕事だったのに、いつの間にかお金を稼ぐためだけの手段となり、またその手段がいつの間にか嫌いになってしまった。
嫌いで、しかも上手にできる仕事でもなかったから、何年もやってきたのに得たものは少ないと思っています。
ぼくが家にいてやっていることといえば、こんなこと。
- 洗濯
- 掃除 ※溜まりきった家具や物などの断捨離を含む
- こどもの朝食作り
- 読書
- 映画鑑賞
- ブログ記事を書く
- 仕事とマンガ執筆で疲れている妻のマッサージ
- 妻の話や相談を聞く
- たまに夕食を作る
今日は、そんな与えていると思っている『価値』について考えたことをお伝えします。
価値そのものにも価値が存在する
ぼくが家でやっていることっていうのは、やろうと思えば誰にでもできることばかりです。
誤解のないように言っておくと、ぼくは妻に「これをやってくれ」と頼まれたことは一切ありません(マッサージは頼まれるけど)。
ぼく自身にできると思ったことで、妻や子供のためになるだろうと思って勝手にやり始めたことばかりです。そしてこれらはITエンジニアの仕事をしていた時からやっています。
なので、別に「仕事がなくなって暇になったから」とか「何もせず家に居るだけだと居づらいから」と言って急に始めたことでもありません。
家に居る時間が圧倒的に増えた分だけ、やる事だったりそれにかける時間が増えていることは確かだと思いますが。
今、自分が「価値がある」と思ってやっていることは、実は相手にとっては価値でもなんでもないこともあります。
ありがた迷惑ってやつです。
これは相手にしかわかりません。善意でやってもらっていることだからきっと「それはありがたくない」とも言いづらい。
でも、その相手が感じる「ありがた迷惑」を恐れて何も与えられなくなったとしたら、自分には何も残りません。
相手の気持ちはわからない。だけど、自分が与えるものがその人にとって価値のあるものだと思ったら、それは信じて与え続けるしかないと思うんです。
もちろん、相手の気持ちや状況を考える努力はしなきゃいけない。本当に迷惑だろうと思うことはしないのは当たり前です。
でも、相手が「迷惑だ」と感じていないことなのであれば、たとえ「ありがたい」と思ってもらっていないことだったとしても、自分が価値を与えられると思うことを与え続けることは必要だと思います。
伝えられない価値に価値はない
自分が信じている価値が相手にとって迷惑だと思われるのは、単に自分の思いが伝えられていないということ。伝え方の問題なのかもしれません。
たとえば、誰でもできる作業を自分が代わりにやっていたとして、やってもらった相手が「そんなことは自分がする」と言ってきた場合、その人には「あなたには別のことをする大切な時間がある」と伝えます。
自分の時間よりも相手の時間の方に価値がある状態です。
そのことをしっかりと相手に伝えることで、自分が与えている価値にちゃんと価値が宿るんです。
全力で伝える努力をして、もし相手が迷惑だと感じるのならば、そこには本当に価値がありません。
この世界には、自分が良いと思ってやったことが他人にとっては悪いだということがいくらでもあります。まずはそのことを受け入れなくてはいけません。
そこを見過ごしてしまった時、与えているはずの価値は「ありがた迷惑」になる。
「絶対的な価値」なんて、この世には存在しないんです。
価値は与える物であって義務ではない
今、妻の抱えている時間の方が、ぼくの抱えている時間よりも圧倒的に価値があります。
残念ながら、仕事からリタイアしている今の自分の時間はお金にはなりません。
それでもぼくが考え事をしている時や、他の作業をしている時はぼくがやっていることを妻が空いた時間にやってくれています。
もし、ぼくが妻に「あなたは無職だからこれをやって」と義務化されていたら、ぼくはそれをやっていないか、もしくはものすごく嫌な気分でその作業をしていると思います。
自分が相手に価値を与えていると思えているからこそ、やり続けられるのだと思います。
価値は与えてこそ価値になる
何度も言いますが、今のぼくが誰かに対して与えられる価値は少ないです。
だけどその中でも与えられる価値はきっとある。
その価値を、ただ自分の中で溜め込んでいるだけなら、それは価値があるとは言えません。
お金だって、使うからこそ価値が生まれるんです。
だからぼくは、今の自分にできることを価値として誰かに与えることしかできないと思って続けています。
価値を与え続けることを意識していれば、もっと価値のあることを身につけた時、きっとその価値を誰かに与えることもできると思います。
早く、もっともっとたくさんの人に価値を与えらる人間になりたいな。