うつ病不安で心療内科に行ったら、うつ病を発症しそうになった話
ぴこつです。
告白します!
ぼくは今日、うつ病不安で初めて心療内科に行ってきました。
「うつ病」との確信はありません。うつ病に“なりそう”だと感じたので行ったんです。
しかし、その結果あろうことか、ぼくのうつ病への不安は取り除かれるどころか
マジなうつ病へと移行するんじゃないかと思わされる事態に発展してしまいました。
その時のモヤモヤをここで吐き出して成仏してしまおうと思います。
初診の枠は決まっていた
ぼくの行った心療内科は初診の患者さんは午前と午後で、3人ずつという枠が決まっていた。ネットで探して目をつけた心療内科のホームページを見ていて正解だった。「初心の方は枠が決まっているのでお電話にて受付いたします」との文言を確認。
さっそく電話をし、受信希望日の午前の枠を確保。ただこの電話は「時間予約」ではなく、あくまで枠を確保したのみ。結局は待たないことには受信できないとのことだった。まぁその日は仕事の休みを取っていくつもりだったので問題は無い。
ちなみにこの時「2、3時間お待たせすることになるかもしれません」と釘をさせれていたな・・・
心療内科の朝は、早い
受信日当日。午前8時15分。実は心療内科の診療時間は午前8時30分からだったけれど、受付はもう少し早くからやってもらえるかもしれないと思い、早めに病院へとやってきた。
ぼくの予想は的中!(大体の病院がそうですよね)すりガラスの自動ドアの前に立つと、不安に駆られるぼくを迎え入れるかのようにドアはさっと開いてくれた。
しかし、ドアを入ってすぐの待合室にはすでにたくさんの患者さんたちが腰掛けていたのが目に入った。
癒やし空間とかけ離れた、さつばつとした待合室
ちなみにこの時までのぼくの心療内科に対する勝手なイメージはこう。
“薄ピンクで統一された清潔感のある広々とした待合。患者同士の感覚は保たれ、ゆったりと座れるソファーもある。室内には川のせせらぎの混じるヒーリングミュージックが流れ、待ち時間が長くなっても患者のストレスを軽減する工夫がそこかしこに見える”
みたいな。
※あ、何度も言いますがぼくの勝手なイメージです。
でも、一歩踏み入れた瞬間、ぼくの固定概念がもろくも崩れ去った。
「薄ピンク」どころかよくあるオフホワイトの壁と灰色で統一されたイスの数。イス同士の空間は水商売のお店かよというくらいに密接している。
それらが決して広いとは言えない長方形の室内で受付窓口に向かってコの字型に配置されていた。
部屋の真ん中には長テーブル。その長テーブルには廃(すた)れた喫茶店に置かれている感じの「誰が読むんだ」と思うような雑誌が3、4冊ぎっしりと平積みされていた。そう言えば背の低い観葉植物もおいてあったっけな。申し訳程度に。
それに加えてマンガもサービス満点。3台ほどある背の高く細長い本棚に目一杯、ギチギチに詰め込まれている。縦積みの上の余ったスペースも4、5札が横積みにされている。
さっき廃れた喫茶店って言ったけど、違うな。「田舎のマンガ喫茶」の方がしっくりくる。
ちゃんと子供の事も考えてあります!
受付窓口横の小さい棚の上には、たくさんのドス黒くなった動物のぬいぐるみが山積みにされていました。何かよくわからない動物の中にいたプーさんも、やけに体調が悪そうだった。うつむいてたしね。
BGMはというと・・・TVだけ。リビングにおいてあるような感じの大型テレビ。NHKがついていました。
あ、ちなみにぼくの座っているこのイスはパイプイス。体育館で卒業式とかに置かれる緑の座面の。灰色のソファーは満員だったから、補助席かな。マンガの置かれた棚の目の前。当然、マンガを取りに来た人がいたら都度、退いた。
この「補助席」も3脚ぐらい用意してあったかな。
その後から来た人は「立ち」です。座るところないですから。看護師さんも特に声をかける事はありません。立ってるのがおじいちゃん、おばあちゃんであっても。みんな慣れっこなのかな?当然のように立って待ってるのに違和感を感じているのは自分だけのようだった。
とんでも無い量の問診票
これはどこの心療内科も一緒なのかな?初診だからか、受付を済ませると問診票をもらったんだけど、質問の数がなんと120個。
TOEIC試験かよ!(いや受けたこと無いけど)
この時点ですでに病みそうだ。いや病んでるからきたのか。ぼくは鉛筆を持って質問に回答していくうち、「実はこれ、もしかして質問には何の意味もなく、どこまでの質問に耐えられるかを試されてるんじゃないか」と変な深読みをしだしていた。
いやきっと全部診察には必要な質問なんだと思うけれど・・・にしたって、心に何かしらの問題を抱えてきた人にいきなりこれって、あまりにも苦行じゃない?
待てど暮らせど
さて、そうこうしているうちに2時間が経過。先の問診票はすでに受付窓口に渡している。
スマホを触ったりして時間を潰してはいたけど、さすがにやる事もなくなって来た。特に興味のあるマンガがあるわけでもないし・・・というかこっちは先生の診察を受けた時にどんな話をするのかとか考えたりして結構不安なわけ。
待つことには念を押されてはいたけど、さすがにイライラして来た。でもイライラしたってしょうがない。みんな待っている。
素朴な疑問なんだけど、よくみんな真面目に待っていられるよね?
心に問題を抱えていたら、なんだかこのどんよりとした待合室でのこの長い待ち時間に症状が悪化しそうな気がするんだけどな。
患者の呼び出しは実名でフルネーム
さて、ぼくよりも前に来ていた患者さんや予約の患者さん(どうやら2回目以降の診察は予約ができるらしい)は続々と呼ばれて行く。
そこでもふと疑問に思うことが。みんな実名で呼ばれている。しかもフルネーム。
これも勝手なイメージかもしれないけど、こういうところで実名が呼ばれるのが嫌な人っているといないのかな?ぼくは気にしないけど、番号で呼ぶとか、せめて「お名前でお呼びしてよろしいですか?」とか聞かれるのかなと思っていたんだけど。
診察の呼び出しがついに!しかし・・・
ついに、ぼくの名前が呼ばれた!もう待ちくたびれた・・・来院から3時間。ぼくの直後に来た初診らしきその人もかなりお疲れの様子。付き添いで来られている人も居眠り状態だった。
看護師さんに呼び出しを受けたぼくが最初にやったのが体重測定。
なんのことはない、ただ体重計に乗っただけ。そのあとが血圧測定。なんのことはない…んだけど、ここでも1モヤっと。いちいちモヤるポイントが出てくるのはなんなんだ。
最近よくある気がする、自動血圧測定器。あれあんまり知らないけど、自分で血圧測定“していい看護師”さんと“してはいけない看護師”さんがいるのかな?今回は後者。どうやら看護師自ら測定器のスタートスイッチを押せないらしい。
まあいいですよ、ルールなんだから。触らなくても。
でもね、「そこに右腕を通して、緑のスイッチを押してください」っとだけ言い放つだけでどっか行っちゃうのはどうなの?
ちゃんと見届けようよ。腕の通し方とか。緑のボタンじゃなくて赤のボタン押しちゃうかもよ!?(なかったけど)。で、ジジジ・・・って最後に出て来た測定結果だけ後で取りに来たわけ。
なんかね、なんなんだろこの扱い方。
まぁいいよ、これで早く終われるなら。そうこうしたあと、紙を渡された。「では待合室でこの質問用紙に記入してください」見てみると、質問が、30問。
ええっ???
もうね、はっきり覚えてない。イライラしすぎて。絶対忍耐力を確かめてるだろ。「お前のHPはあといかほど残ってるんだ?」と。
追加のアンケート用紙をその辺にいた看護師に渡すと、また待たされた。30分ほど・・・。もう時間の感覚もよくわからないが、ちゃんと確かめてみるとこの時点で、4時間が経過している。
そしてついに看護師さんからぼくのところに呼びに来た。ようやくか…。
「アキムラさん」
(・・・てだれだよ)
「違います。」
「あ、そうですか…」っとその看護師は立ち去っていった。
おい大丈夫かここ!?
診察の呼び出しが今度こそ!!しかし・・・
ついに、ぼくの名前が呼ばれた!もう待ちくたびれた・・・来院から4時間。ようやく、ようやく来たこと瞬間!長かった…本当に長かった…(この記事も。)
「ではこちらで先生の診察の前に少しお話を聞かせてください」
え?え??看護師さんが!?ここにきて!!??
もう言っている意味がよくわからない。でもきっとこの看護師さんには罪はない。事前に記入した問診票を手に、いくつかの質問をされた。かなりこと細かにね。親身になって聞いてくれている感じが伝わって来た。なんか先生よりも先に看護師さんとみっちりカウンセリングしてしまった。そして・・・
渡されました。ここに来てまさかの追加質問カード。
いやもうね、ここまで来たら動じませんよもう。やってやろうじゃないの、追加の約10問。
さぁもう時間がどのくらいたったのかを確認するのもどーでも良くなって来た。そしてここまでひっぱられると、どんな“ラスボス”が待ってるのか、逆に楽しみになって来た!
満を辞してラスボス(先生)登場!!
いったいどれだけの時間がたっただろうか。長かった。本当に長かった。もう待合には初診の患者以外はほとんど午前の診療を終えて、さっきまでの混雑がウソみたいに閑散としている。
「◯◯さん、診察室にお入りください」
ついに来た。決戦の時。
しかしこの時点でのぼくはすでに疲労と空腹で正常な精神状態ではなかったと思われる。実際のところ、会話するパワーもかなり失われていたんじゃなかろうか。
診察室に入ると、白髪で長い白ひげを生やした、いかにもな風格を漂わせた初老の医師が座っていた。その入った瞬間の威圧感は気のせいではなかった。
診察が始まると同時に、そのワイルドなおっさんからマシンガントークが始まった。いやすでになんの耐久力も失って無防備なぼくに対して、ものすごい勢いで雑談から入ったと思ったら、こちらの話は一切聞く気もなく、説教のような言葉を投げかけ続け、しまいには
「薬出しとくから、1ヶ月ほど飲んだらよくなるからね。仕事頑張って」
(もう疲労で正確には覚えていないが、このような類のことを言われたことはたしか)
その瞬間、医師の机の上においてあったタイマーが鳴った。きっちり30分。
4時間以上待って、医師と会話できたのは30分。それもかなり一方的な会話(?)。
あんたはいい仕事したよ、本当にさ。あなたの時間は限られてるもんね。仕事休んで1日空いてるぼくと違ってね。
処方箋をもらって、病院を出てスマホの時計を確認すると、13時をまわっていた。滞在時間延べ5時間。あ、こっから薬局で薬もらうんだった。。。なんだこの疲労感と喪失感と、なんだか言い表せないイライラとモヤモヤと・・・諸々の感情。
まとめ
今回、自分なりに「このままでは自分は危ない」と思い、それなりの覚悟を持って心療内科を受信しにやって来たんだけど、初めてのことでもありかなり戸惑った。というより、想像とかけ離れすぎていた。
自分の状態よりもむしろ他のことが気になりすぎて、はっきり行って自分の問題は何一つ解決した気がしない。
ここまで全く自分の状態を書いてこなかった気がするけど、ぼくの身に起きていた問題は「動悸」「息切れ」「手の震え」など。これらは仕事中に起こることなんだけど、この日の待ち時間に間違いなく起きていた。
でも実際に心療内科に行って色々見てると、メンタルに対する日本人の意識て、こういうところに現れてるのかなとも思った。安定剤を出すだけの病院じゃなくて、もっと本質的に改善を促す病院が多く出てくることを願うよ。
以上、心療内科に行って、むしろひどくなったんじゃないか!?
っていう話でした。
はぁ・・・なんだか動悸が …そうだ、心療内科行こう!
…んん!?