夫婦感

引っ越しに疲れる前に残すぼくと妻のこと

pikotsu

こんにちは

マンガ家nikoのパートナー、ぴこつです。

2日後に引っ越しを控えた今朝、散歩をしていると頭上に一本の飛行機雲が見えました。

青空にスーッと伸びたその飛行機雲を眺めながら歩いていると、涙が出そうになっちゃった。

なぜかは本当にわかりません。


この10年くらいの間に、ぼくと妻のnikoには本当にいろんなことがありました。

ぼくの親のこと、nikoの親のこと

ぼく自身のこと、nikoの仕事のこと

いろんなことが頭の中によみがえってきて、悲しいとか寂しいとかではなく、うれしいでもなく、切ないというわけでもないと思うのですが。

強いていうなら

少しの安堵(あんど)と少しの不安

かな。

そんな引っ越しを迎えることになった動機とか経緯みたいのを整理しておこうと思います。

もしかしたらその内消しちゃうかもしれないけれど、引っ越しで疲れ切って何もしたくなくなる前に今の気持ちを残しておこうと思います。

お時間があって興味を持たれた方は読んでみてください。

引っ越しに至るまでの最初の動機

そもそも、なぜぼくらが引っ越すことになったのか

発端がなんなのか、少し記憶があいまいになってしまっているところがあります。

でも、たぶん最初のきっかけは同居していたぼくの実母とぼくら夫婦、それからぼくとnikoの娘との関係です。つまりぼくの母から見た孫ですね。

よくある嫁姑の話か

と思われる方は多いと思います。

否定はしません。

最終的には世間一般的な姑の嫁に対するイジメみたいな形にはなっていたかもしれないです。


でもウチは、結婚当初は本当にいい関係で母親と同居してました。

ぼくの父親は妻との結婚前には死別していたし、母親とも死去以前から別居状態だったので母親はずっと独り身です。


ぼくとnikoが結婚してから数年間、母親もぼくたちにはそんなに干渉せずに接していたと思います。

なんとなく、食事はいつも一緒にしていた気がします。

nikoともお互いの価値観をぶつけるような場面もなく、いい意味で淡々と生活していたんじゃないかなと。


そんな平穏な生活でしたが、子供が生まれ、大きくなるに連れてぼくたち夫婦と母親との関係は悪化していった気がします。

ぼくの母親はとにかく孫の面倒を見たがった。

本当に小さかったうちはぼくたち夫婦の育て方に文句などはなかったと思います。

それが、子供が大きくなるにしたがい、自分の「しっかり育てたい」というエゴが出てきたのでしょうか?

  • 学校への持ち物に忘れ物はないか?
  • 学校からのお知らせはしっかり見ているのか?
  • 学校の言うことに文句をつけるな

それだけではなく、家にいる時もぼくの妻(niko)の「ダメなところ」を逐一指摘するようになっていきます。

あえて「ダメなところ」と書きましたが、それはnikoの個性の部分でもあり、現にぼくら夫婦と母の3人で住んでいた頃には何も問題にならなかったことばかりです。

いま思えば、ずっと本人の中で我慢していたんだと思います。

何年も何年も我慢して、ひたすら耐えて、急に爆発した。

そういうことなんだと思います。

それからはもう、我慢することをやめたようで、nikoに対して指摘をし続けて、最後には自分の思うようにならない妻に対して無言の指摘(嫌がらせ)が始まるようになりました。

その間、ぼくは改善されることを期待して母に

「気に入らないことがあったらぼくに言ってくれ」

とお願いしましたが、彼女から返ってくる答えはいつも

「不満なんて何もない」

でした。

その他にも、母の日にはぼくの思いを妻、母親、子供(当時小二)にそれぞれに綴った手紙を渡して、改善のきっかけにしようとしました。

それでもぼくの母にぼくの思いが伝わることなく、妻への嫌がらせは続きました。

ぼくの中ではもう修復は無理かなと思いました。

意を決したぼくは、ある日母に伝えました。

「別々に住もう」

当時の母は、あいさつすらしないくらいに本当にぼくたちと一緒にいるのが嫌そうな毎日だったので、むしろ言ってもらえて感謝されるくらいかとも思っていたんですね。

でも、返ってきた答えはぼくが生涯忘れることはないであろう一言でした。

「70過ぎて放り出されて、生い先短いわ」

衝撃的で、ぼく自身は経済的にもできる限りのサポートをすると伝えたのですが聞く耳持たず。

それからの経緯はぼくの中にはほとんど記憶はありません。

たしか、自分の将来がこれではまずいと思ったのか取ってつけたような謝罪を妻にしていたような気もします。

でもぼくにはあの一言が重過ぎて、何年もたった今でも母親のイメージはあの時のまま変わることはない。

親とか何も関係なく、あの人はぼくの中で無関係の人間になりました。


しかし、今はあそこまで関係が悪化したあの母親が、何事もなかったかのように家に来ては孫の顔を見て満足そうに返っていく。

ぼくやnikoに対しても、以前のように明るく振る舞おうとし、正月は盆になるとぼくの姉夫婦も集めて一緒に食事を強要しようとする。

ぼくの中の母は、もう以前の母ではなくなった。

それなのに平気で顔を見せにくるあの人を、ぼくは生涯、許すことはありません。

なので、とにかくあの人がすぐに手の届かない場所に行きたかった。

というのが最初の動機でした。


冒頭からむちゃくちゃ長くなりました。

(やっぱりボツかなこの記事・・・)

引っ越しに至るまでの障害

ぼくとniko、娘っこの3人での生活が始まってからはずっと平和な日々でした。

でも、ぼく自身はフリーランスでやっていたプログラマーの仕事を辞めてニートになったり、会社員になってみたり、またフリーランスに戻ったりと、フラフラとしていました。

もちろんその都度、様々な意思があってしてきたことですが、それによって収入はいつも不安定で、経済的にはかなりピンチな状況に陥ったことも幾度となくあります(今もけっこう火の車)


さらに、軽度の精神疾患を抱えたこともあり、精神的にもnikoに迷惑をかけた時期もあります。


そんな状態では引っ越しの話が進むことはなく。

さらにさらに、その間にはぼくだけではなくnikoのご両親もだいぶやらかしちゃってくれていました。

詳しいことは他の記事でも確か語っているので言及は避けますが、

ほんとうに・・・ざっくり言うと、

  • 金銭の管理ができていない父
  • ものすごく不健康生活を営む母(金銭面でも)


ていう感じで、二人ともとにかくぼくたちの時間と金を見事に奪っていってくれました(笑)

幾度となくお二人には疲弊させられた記憶しかないw

でもそれも人生経験かな

とは思うものの、やっぱり引っ越しのタイミングはその間ずっと逸していました。

引っ越しはしがらみとの決別

そもそも引っ越しがぼくたち家族にもたらすことってなんなのでしょうか?

ぼく自身のメリットはとしては「通勤時間の大幅短縮」です。

でも、ぼくとniko夫婦の最大のメリットをあげるとすれば、

親との関係性の決別です。



問題の親を抱えた人に取って、親は人生のリスクでしかありません。

それは誰がなんと言おうと、変わらないぼくの意思ですね。

「血のつながり」がどうとか心底どうでもいい。

自分の子を大切に思う親ならば、迷惑をかけないように生きていくのが最大の親心だと思いません?

懸命に生きて迷惑をかけているのとはわけが違います。

なるべくしてなっている

というのは本人の努力次第でなんとでもなるんです。

そんな毒親のために時間とお金を使うのは馬鹿らしくてしょうがないんですね。

そしてぼくの母が、ぼくたち夫婦(主にぼく)の気持ちなんてお構いなしに「儀式」として正月と盆になると親族を呼んで集めたがると言うのも意味がわからない。


そんな親たちのしがらみとの訣別が、ぼくたち夫婦が引っ越す最大の動機といっていいでしょう。


子供はというと・・・

「転校先の学校の制服が可愛い」と言って楽しみにしています。


そのハガネメンタルの血、お願いだからぼくにちょうだい

引っ越しは断捨離に最適な手段

まもなくの引っ越しを控えて、出てくるゴミの量に呆然としてしまいます。

捨てても捨てても湧いてくる。

「持っていくべきものがそこにある」

と思っていたのに、フタを開ければ8割は不要になったゴミ

こんなにもゴミにまみれて生きていたのかと失笑が出るレベルです。

でも、これはすごくいいことだなと思っていて、

やっぱり同じところにずっと住んでいると、不要になった物が見えてこないんですね。

言い換えると、不要になったものに気づかない。


それはそうですよね、最初は必要だったんですから。

それが年数がたち、いつの間にか不要になっていた。

そう言うものってたくさんあると思います。見えていないだけで。


それがあぶり出される「引っ越し」は本当にすごい!

ぼくたち家族の未来は明るい

ぼくには、自分たちがいくつもの問題を抱えていく人生の中で芽生えた、唯一無二の考えがあります。

今、ぼくたち家族の身に何が起きていたとしても、絶対に未来は明るい。

この想いだけは必ず持つようにしています。

どんなに問題が重くても、どれだけお金がなくなっていっても、先が真っ暗に見えようとも。

起きている問題にはできることから対処して、「焼石に水」であろうが、手や足を止めない。

それさえしていけば、必ずどこかで光が見えてくる。

暗闇に居続けるとしたら、それは手も足も止まっているから。

もがけば、必ずどこかに何かのきっかけが掴めるんです。

そういう生き方をしてほしいから、ぼくは子供にも絶対に問題を隠しません。

大人の問題だろうが、汚い話だろうが、問題があれば子供とも共有する。

それが子供の知識となって、必ず大人になってから役に立つと信じているから。


まもなくぼくたちは引っ越します。

引っ越した先も、ぼくたち家族の未来は絶対に明るい。


そこに問題があったとしても、それが人生だし、進んだ先には明るい未来しかないんです。


それでは引っ越した先でまたお会いしましょう(笑)

ではまた!

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成人マンガ家の夫 兼マネージャー
成人マンガ家の夫による、妻のプロモーションブログ。マンガ家の生態をお届け。
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