スケジュールに不安を持つのは目線の先が遠すぎるから
マンガ家nikoのパートナー、ぴこつです。
今もマンガを書いているみなさん、いつもご苦労様です!
ようこそいらっしゃいましたー
そして、いつもありがとうございます!
今日も〆切に向かって懸命に描き進めておられることと思います。
ただ一方で、もしかしたらスケジュールそのものに不安を抱えてしまってはいないでしょうか?
今日はスケジュールに対して不安を持ってしまう原因は、
「目線の先が遠すぎるから」
というお話をしていこうと思います!
マラソンランナーのゴールは電柱
42.195km
といえば、マラソンランナーがフルマラソンで走る距離ですよね?
ぼくは、マラソンが苦手です。
なのでこんな距離は途方もないとし、今のぼくでは一生の内にこれを走ることなんて到底不可能だろうと思っています。
まぁそんなマラソン嫌いのぼくがそんな話をしてもしょうがないとは自分でも思いますが・・・
でもちょっと待ってください。
マラソンランナーの人にとって、この「42.195km」は走って当たり前の距離かと思いますよね?
でも実はそうでもないみたいなんです。
マラソンランナーにとっても42.195kmはやっぱり長いんですって。
じゃあなんでフルマラソンでみんな当たり前のように走り切ることができるのか?
それは
みんな最初からゴールテープを目指していないから
なんです。
どこを目指して走っているのか?
それは走りながら少し先に見えている電柱だとか、信号だとか、
とにかく目に見えているようなすぐ近くの目標物に向かって走っているんです。
「そんな近くの目標、すぐに到達しちゃうじゃないか!!」
と思うでしょ?
その通りです。すぐに到達しちゃうんです。
なので、到達する直前に、また次の電柱とか目印に目標を移すんです。
そうすれば、近くの目標をクリアするごとに目標が伸びていって、最終的にゴールである42.195kmを走り切れてしまうというわけです。
スケジュールのゴールは〆切にあらず
マンガ家がマンガを執筆している時の最終目的地はどこでしょうか?
そりゃあやっぱり「〆切」ですよね?
そこで、マラソンランナーと同じ考え方を当てはめてみましょう。
ランナーは走り出した時、42.195kmの長い長い旅路の先であるゴールテープを目標とはしていません。
目線の先は、遥か向こうのゴールよりももっともっと手前。
今走っているすぐ先の電柱なので、マンガ家も同じように、自分の立てたスケジュールの中で今の作業工程から近いところを目指しましょう。
※スケジュールの立て方については下のリンクの記事でもご紹介しています。
マンガを描き上げるための絶対的な方法
「作業工程」と言っても、マンガ家さんごとに工程の進め方は異なると思います。
作業者が自分一人の場合は、1ページずつ仕上げていく人もいると思います。
nikoの場合はアシスタントさんとチームを組んで作業しているので、工程ごとに全ページを進めていくことが多いです。
自分は下書きを全部やって、終わったページからアシスタントさんには背景を描いてもらう…とか。
いずれにしても、どこかで今の作業の区切りがつけられる部分を置くことはできると思います。
それをチェックポイントとして、そこに向かって全力で走りましょう。
そしてその目先の目標をクリアできそうな段階で、その目標をまたすぐ目先に置き換える。
この連続で、いつか〆切というゴールに到達することができるんです。
スケジュールを守るのに必要なのは意識だけ
ここまでで
「そんな理屈はわかってるよ!!」
を思われる方もいると思います。
でもですね、スケジュールを守るのってやっぱり苦しいじゃないですか。
ぼくもフリーでプログラマーをやっているので、〆切とか納期とかっていうのがやっぱりあります。
それに向けてのスケジュールを守って行くのは、難易度が高かったりボリュームがある案件とかだと、気が遠くなって不安になってくる。
だけどお伝えしている通り、まずは今やっている作業のすぐ先のポイントをゴールに定めます。
そしてそこにだけ向かって全力で走っていくと、そこまではそんなに距離がないので意外とすんなり行けてしまうことが多い。
果てしない先のゴールを見て不安を抱えたままだと、全力で走れない
無意識にペース配分を考えてしまったり、
「間に合わないかもしれない」
と思考が停止してしまって同時に手も止まっちゃう。
なんていう経験はありませんか?
なので、
意識的に自分の中のゴールを手前に設定して、ペース配分を考えることなく全力で走ってみてください。
必ずそのゴールには達します。
そう。ゴールに到達できるかどうかは意識だけの問題です。
大丈夫。
あなたは、最後のゴールテープを切るだけの力はすでに持っています!
マンガ家はスケジュールを無視しよう
またまた無責任な見出しですがw
スケジュールというものは、マンガを描き上げるために絶対に必要だとは思います。
ただ、いったんスケジュールを建てたなら、そのスケジュールは横に置いておきましょう。
目指すのは建てたスケジュールの中で一番近い場所。
そこだけさえ覚えていれば大丈夫です。
上でマラソンランナーの話をしていますが、走り切るために必要な感覚としては「駅伝」の方が近いかもしれません。
〆切というゴールには、今の自分を含めて他の誰かへ繋いだタスキによって到達する。
今の作業をしている自分は、駅伝の最初である第1区を走ったら終わり。
第1区のゴールの次にくる第2区はまた別の自分が走るんです。
なのでマンガ家は自分が走っている区間だけに集中して、スケジュールは忘れてしまいましょう。
第2区にタスキを渡す段階になったら、思い出したかのようにスケジュールを見直して、別の自分に〆切にゴールする思いを託しちゃってください!
ということで
今日はスケジュールに不安を感じてしまうのは、目線の先が遠すぎるからですよ!
ということを書きました。
マンガを執筆中には本当に〆切を守れるのかなぁ・・・
という不安が付いて回ると思います。
でもここに書いたように意識を変えるだけで格段にパフォーマンスをアップさせることができると思います。
あなたの力であれば必ず、マンガを描き上げることができるはずです。
応援しています!