「モブ」というそれ以上でもそれ以下でもない存在にあえてフォーカス。
ぴこつです。
みなさんは「モブ」をご存知でしょうか。
マンガの登場キャラです。
あ、「モブサイコ」じゃないですよ。
どのマンガにも登場するキャラですが、
「キャラ」と呼ぶのもおこがましいほどの脇役中の脇役。
もしかしたら「脇役」と呼ぶほどの存在でもないのかもしれません。
しかしっ!!
ちょっと待ってやってください。
実は“この子”たちだってマンガ家に実際に描かれているんです。
命を吹き込まれているんですよ。
マンガのページをめくる際には、一瞬でその姿をとらえれられることはないのかもしれない。
そんなのかわいそうじゃないですか?だってちゃんと描かれてるんですよ。そんなちょっとかわいそうな子たちを、ぼくのブログでほんのちょっとでも存在を認めてあげようというのが今回の記事の目的です。
はっきり言いましょう。
この記事の落とし所・・・
ぼくも見えてません。
それでもね、とりあえず見てあげましょうよ、せっかく描かれたんですもの。
まず見てみましょ!ぼくの妻(niko)が描いた渾身の「モブ」さんがこちら↓↓
・・・ねっ!
あ、違いますよ。上のコはヒロインです。
そうじゃなくて、下にいる若干、暗がりに居る二人の方です。
この二人が今回の“主役”、モブさんです。
いやー、いい表情してるでしょ?
よくみてください。こんな描き込んでるんですよ。
この子たち、実はセリフもちゃんと発してるんですよ(モザイクかかってるけど)
よく小学校の演劇であるじゃないですか。
最遊記で言うところの「孫悟空の分身」とか。
あと、白雪姫にワラワラ集まる「小人」とか。
ちなみにこれ全部ぼくがやったんですけどね。
でもね・・・この子たちがいないと作品にならないわけですよ。
だって「もしこの子たちがいなかったら」って考えてみてください。
ただの一人芝居になっちゃうでしょ?
このコマがもし一人だけだったら、ヒロインの慌てふためく様子のインパクトが弱くなると思いません?
それが、この表情がしっかり描かれたモブが居るおかげで、ヒロインとその周りの人たちとの感情のギャップが際立つんです!
よし、ノッてきた。
もう一個、見てみましょう。今度はこちら↓↓
・・・ほら!
あ、違いますよ。左のイケメンは準主役です。
右のコマでイケメンの前に整列してるみなさんです。
見てやってください!
・・・え?表情がない?
いや待ってください・・・
みんな服が違うんですよ!
髪型も違うんですよ!
そんなとこ、見ないでしょふつう。何気なしにマンガ読んでたら。
もっとマニアックなこと言うと、ここに貼ってる“トーン”(影のような色)。
ここにだってこだわりがあるんです。
編集さんから「もうちょっと薄く」とか言われることだってあります。
ぼくの妻(niko)はこのトーンが苦手。これはアシスタントの方にやってもらってます。
絶妙な加減のお仕事です。
いつも妻がお世話になっております。
ホント、いつもありがとうございます!
いかがでしたでしょうか?
このモブにフォーカスした記事。
ここまでかけてモブを熱く語られてること、ないですよ。
ぼくもびっくりです。
でもこんなモブさんたちも、マンガを彩る一部として生きてるんだなって思っていただければ幸いです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
あ、これは違うやつでした。失礼しました。